サーバーという言葉を聞くと、何か特別な機械を想像するかもしれませんが、
実は私たちが日常的に使っているパソコンも、設定次第ではサーバーとして動作させることが可能です。
ここでは、サーバーの役割や種類について、初心者でもわかりやすく解説します。
そもそもサーバーとは？
サーバーとは、ネットワーク上で他のコンピューター（クライアント）に
サービスを提供するコンピューターのことです。
サービスの内容には、ウェブページの表示やメールの送受信、ファイルの共有などが含まれます。
サーバーがなければ、インターネット上での多くのサービスは成り立ちません。
サーバーとパソコンの違い
パソコン（クライアント）は、通常1人が使用し、文書作成やインターネット閲覧などの作業を行います。
一方、サーバーは複数のユーザーに同時にサービスを提供するため、常に稼働し続けることが求められます。
ですが、外見や基本的な機能はパソコンとサーバーでほとんど同じです。
たとえば、自分のパソコンをウェブサーバーとして設定すれば、
他の人がインターネットを通じてあなたのパソコンから情報を取得することが可能です。
| パソコン | サーバー |
|---|---|
| 個人用 | 多くのクライアントにサービス提供 |
| 短時間稼働 | 24時間365日稼働 |
| 標準的な処理能力 | 高い耐久性と処理能力 |
サーバーの具体的な役割
サーバーにはさまざまな役割があります。
以下は、よく利用されるサーバーの具体例です。
- ウェブサーバー
-
インターネット上のウェブページを配信する役割を担います。
例えば、GoogleやAmazonなどのウェブサイトがこれにあたります。 - メールサーバー
-
メールの送受信を管理します。私たちが日常的に利用しているGmailやYahooメールも、
メールサーバーによって支えられています。 - ファイルサーバー
-
ファイルを保管し、ネットワーク経由で共有するためのサーバーです。
企業では、複数の社員が同じファイルにアクセスできるように、このサーバーを使うことが多いです。
サーバーの種類
サーバーは役割によっていくつかの種類に分類されます。
主なものを見ていきましょう。
- ウェブサーバー
-
ウェブページを提供するサーバーです。たとえば、あなたがGoogleにアクセスしたとき、
Googleのウェブサーバーから情報が送られてきます。 - データベースサーバー
-
膨大なデータを保存し、他のプログラムがそのデータにアクセスできるようにするサーバーです。
オンラインショップで商品情報を管理するのに使用されます。 - DNSサーバー
-
インターネット上のドメイン名とIPアドレスを結びつける役割を持っています。
これによって「www.example.com」のようなドメイン名でウェブサイトにアクセスができます。 - ファイルサーバー
-
ファイルを保存し、ネットワーク経由で共有するサーバーです。
企業や団体では、共同でファイルを利用するために使用されます。
普段使うパソコンをサーバーに変えることはできる？
実は、あなたが普段使っているパソコンも、
設定次第でサーバーとして動作させることができます。
例えば、パソコンにApacheなどのソフトウェアをインストールすれば、
簡単にウェブサーバーを立ち上げることが可能です。
また、ファイル共有の設定を行えば、
自宅内でファイルサーバーとして機能させることもできます。
まとめ
サーバーは、パソコンと同じように見えることが多いですが、
より高い処理能力や信頼性を持ち、ネットワーク上で重要な役割を果たします。
実際に自分のパソコンをサーバーとして設定することで、その仕組みを実感することも可能です。
これからLinuxを学んでいく際に、サーバーとしての利用方法を試してみるのも良い学習方法です！
