クラウドとは?オンプレミスとの違いと具体例

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クラウドとは?

クラウドとは、インターネットを通じて提供されるコンピュータリソースやサービスのことです。
具体的には、サーバー、ストレージ、データベース、ソフトウェアなどをインターネット経由で利用する形態を指します。

クラウドを利用すれば、物理的なハードウェアを所有する必要がなく、
必要な分だけのリソースを使い、使い終わったらそのまま解放することが可能です。

例えば、写真やファイルをインターネット上の「Google Drive」や「iCloud」に保存する行為は、
クラウドを利用している一例です。自分のパソコンにデータを保存するのではなく、
インターネット経由でリモートサーバーに保存する仕組みです。

オンプレミスとは? – クラウドとの違い

クラウドに対して「オンプレミス」とは、企業や個人が自分の所有する物理的な
サーバーやデータセンターを使って、システムを運用・管理すること
を指します。

ここでは、コンピュータ設備が全て手元にあり、
管理やメンテナンスも自分たちで行う必要があります。

クラウドとオンプレミスの主な違いは、リソースの管理場所です。

  • オンプレミス: 自分(企業)の所有するサーバーやインフラを使い、全ての運用・保守を内部で行う。
  • クラウド: インターネット上のサービスを利用し、外部のプロバイダが運用・保守を担当する。

たとえば、オフィスにファイルサーバーを設置して、
そのサーバー上に全てのデータを保存している場合、それがオンプレミスの一例です。

一方で、ファイルをGoogle Driveなどのクラウドストレージに保存する場合、それがクラウドです。

クラウドとオンプレミスの違いの具体例

クラウドとオンプレミスの違いを分かりやすく理解するために、身近な例を挙げてみましょう。

  • オンプレミス例: 家の中に冷蔵庫を設置し、食材を自分で買って保管し、消費していくイメージです。冷蔵庫の掃除や電源管理も自分で行います。
  • クラウド例: スーパーに行って、必要な時に必要な食材を買ってくるイメージです。自分で冷蔵庫を管理する必要がなく、食材を必要な分だけいつでも手に入れることができます。

つまり、クラウドは「必要なときに必要な分だけ利用できる」柔軟性があり、
オンプレミスは「自分で全てを管理する必要がある」運用方法だと言えます。

クラウドのメリットと具体的な活用例

クラウドを利用することの最大のメリットは、コスト削減と柔軟性です。
必要な分だけのリソースを、必要な時に利用できるため、過剰な設備投資を行う必要がありません。

具体的な例として、以下のようなシーンが挙げられます。

  • スタートアップ企業のサーバー運用: 企業が新しいWebサービスを立ち上げるとき、最初から大量のサーバーを購入して設備投資を行うのはリスクが高いです。しかし、クラウドを使えば、サービスの需要が増えるまで最小限のサーバーリソースを使い、必要に応じてスケールアップできます。
  • 個人ユーザーのデータ管理: 写真やファイルをクラウドストレージに保存しておけば、データがどのデバイスからもアクセス可能で、機器の故障や紛失によるデータ喪失のリスクを回避できます。

クラウドの未来 – 今後の重要性

クラウドは今後ますます重要な存在となっていきます。
特に、リモートワークやデジタル化が進む現代社会では、
インターネット経由でアクセス可能なリソースやサービスが不可欠です。

これにより、企業や個人は、地理的な制約を超えて、
より自由にリソースを活用できます。

たとえば、リモートワークでは社員がそれぞれ自宅から会社のシステムにアクセスし、
クラウド上でプロジェクトを進めることが一般化しています。
このような新しい働き方にも、クラウドが大きく貢献しているわけです。

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