【コマンド詳細】mkdirの使い方とオプションまとめ

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mkdirコマンドとは

mkdir(make directory)コマンドは、新しいディレクトリを作成するためのLinuxコマンドです。
ディレクトリ構造を整理したり、必要なフォルダを作成したりする際に使用します。
mkdirコマンドは単純ながら、ディレクトリ作成を効率的に行えるよう、多くのオプションが用意されています。

オプション一覧

オプション説明
-p親ディレクトリも一緒に作成する。
-m新しいディレクトリのアクセス許可を指定する。
-v作成したディレクトリの詳細を表示する。
--helpmkdirコマンドのヘルプを表示する。

オプションごとの詳細と使用例

基本的な使い方:ディレクトリの作成

mkdirコマンドを使って、指定した名前のディレクトリを作成します。

使用例

mkdir example
  • 説明:現在のディレクトリ内にexampleという名前の新しいディレクトリが作成されます。

-p オプション:親ディレクトリも一緒に作成

-pオプションを使うと、指定したパスに親ディレクトリが存在しない場合でも、
階層全体を一度に作成することができます。

使用例

mkdir -p /home/user/projects/2024/project1
  • 説明/home/user/projects/2024という親ディレクトリが存在しない場合でも、project1を含む全階層が一度に作成されます。

-m オプション:アクセス権限を指定して作成

-mオプションを使うと、新しく作成するディレクトリに
特定のパーミッション(アクセス権)を指定することができます。
デフォルトでは、umask設定に基づいたパーミッションが適用されますが、
-mで任意のパーミッションを設定できます。

使用例

mkdir -m 755 secure_dir
  • 説明secure_dirディレクトリが755のパーミッションで作成されます。これにより、オーナーが読み取り・書き込み・実行でき、他のユーザーが読み取りと実行のみ可能となります。

-v オプション:作成したディレクトリを表示

-vオプションを使うと、作成したディレクトリの名前が
ターミナル上に表示されるため、作業内容の確認が容易になります。

使用例

mkdir -v new_directory
  • 表示結果:arduinoコードをコピーするmkdir: created directory 'new_directory'
  • 説明:ディレクトリnew_directoryが作成されたことが表示され、作業状況を確認できます。

--help オプション:ヘルプの表示

--helpオプションを使うと、mkdirコマンドに関するオプションや使い方の概要が表示されます。

使用例

mkdir --help
  • 表示結果mkdirコマンドのオプションや使用方法が表示され、他のオプションを調べたいときに便利です。

使用例まとめ

ディレクトリを通常作成

mkdir sample_directory
  • 結果sample_directoryという名前の新しいディレクトリが作成されます。

親ディレクトリも含めて一括作成

mkdir -p /var/www/html/project
  • 結果/var/www/htmlが存在しない場合でも、projectまでの階層がすべて作成されます。

アクセス権限を指定してディレクトリを作成

mkdir -m 700 private_folder
  • 結果private_folderディレクトリが700のパーミッションで作成され、オーナーのみがアクセス可能になります。

作成過程を表示しながらディレクトリ作成

mkdir -pv /home/user/docs/reports

結果

mkdir: created directory '/home/user/docs' mkdir: created directory '/home/user/docs/reports'

注意点

  • mkdirコマンドで作成するディレクトリのアクセス権限は、一般的にumaskの設定によって影響を受けます。umaskを確認・変更することで、新規ディレクトリに適用されるデフォルトのパーミッションを制御できます。
  • mkdir -pを使用してディレクトリ構造を一括作成する際、既に存在するディレクトリがあれば、そのディレクトリは上書きされず、既存ディレクトリのまま維持されます。
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